ムッドレのくびかざり
最近、ギラギラしたものやアバンギャルドなものばっかり見すぎてて 著者:イルメリン・サンドマン=リリウス,木村 由利子,ベロニカ・レオ
なんだか危険なかおり漂う(?)管理人だと思われるのがイヤ!
・・・というわけではないのですが、
やはりこうも続いたら、心が潤いを求めるらしい。
久しぶりに「ムッドレのくびかざり」をひっぱりだして読みました。
これは復刊版を買ったのですが、本当に素敵にワクワクするファンタジーです。
1962年にフィンランドで出版され、日本では1967年に翻訳されているそうです。
冒険モノでありながら「RPG」的なものではなく、なんというか
「小さな子供が、自分をとりまく小さな世界を飛び出した」という冒険もの。
少女ムッドレがお母さんに素敵なサンゴのくびかざりを貰います。
でも、そのサンゴのくびかざりをなくしてしまいます。
で、そのくびかざりの手がかりを持っていると思われる一角獣を探して、
彼女は冒険に出ます。
いいよね!!
こういうわくわく!!
子供の頃って、誰もが「自分だけの小さな世界」を持っていて、
それを飛び出すのって、すごくドキドキわくわくするものですよね。
振り返るとたいしたことないけど、あの時の自分には大冒険だったな・・・。
そんな懐かしい気持ちになれます。
児童文学にしては200ページくらいですし、そこそこ読み応えもありますが、
「子供の頃のキラキラした気持ち」を思い出すのが苦手な人にはお勧めできない
作品です。
魔女やトロル、川の主・・・。
色々なキャラクターが出てきますが、全て愛すべきかわいいキャラクターで
描かれています。
40年前の彼らは、勝手な人間に失望しはじめてはいるものの、
まだまだ疎まれたり、怖がられたりする存在じゃなく、
今よりずっと身近に感じられるような存在だったんだな、というのがうかがえます。
ムッドレのセリフ
「今行かなかったら、あたしたち一生悔やむことになるわ。そして、あの時
行っていたらどんなぼうけんができたか、ずっと思い続けることになるのよ」
というセリフは、本当にドキッとします。
子供時代に読んだら、ワクワクをかきたてるセリフだったのでしょうが
今読むと、それは「まだチャレンジできるでしょ」っていう叱咤のセリフにも思えます。
あと、今は過保護な親の多い中で、
最後にでてくるムッドレの両親の素敵なこと!
子供の冒険を温かく見守り(まぁ、気づいてなかったんだけど)
心配しつつも、口を挟まない(でも応援におやつを出しておいてくれてたりする)
子供を授かったら、こんな親になりたいなぁ・・・。
「・・・だから、あなたは何か大事な御用ができて、ひとりにしてほしいのかな
と思ったの。でもきっとどこか近くに隠れているんだと思ったの。そういうことを
して私たちに心配をかけないようにするなんて、とってもあなたらしいんだもの」
素敵素敵!!
こころが洗われます。
親子の信頼関係、愛を感じます。
都会ですりきれかけた心に、一服の清涼剤ですね。
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