2008年10月10日 (金)

北国の帝王

この映画、昔っぽい(当然か。1973年の映画です)
古典というには新しい。
でも強烈なインパクトのある映画です。


大不況で仕事を持たないままに列車に無賃乗車をする「ホーボー」(夫の薀蓄曰く「ホーボー」は日本語の「方々さすらう」などに使用する「ほうぼう」からきているのだとか)達と、ホーボー退治に命をかける車掌シャックの対決話。


まぁ、はっきりいうとそれだけの映画です。


ホーボーが無賃乗車するのを車掌達は快く思っていませんが、多様化するその手口になすがままになっちゃっているわけです。そんな中、シャックが車掌を務める「NO19」だけはホーボー達も思うようにはできません。
ホーボー退治に命をかける彼は、ホーボーを発見すると問答無用で処罰しちゃうのです。
ハンマーを振りかざしてガツーンとか・・・ね。

その中で「帝王(ナンバーワン)」と呼ばれるホーボーは、シャックに正面から戦いを挑みます。

給水塔に予告を書き、
「オマエの汽車で移動するぞ!」と。


シャックの鬼瓦のような顔だけでも見る価値はあるのですが(ホント、凄い顔です)
ホーボーの鮮やかな手口にもうなっちゃいます。
それと、帝王にコバンザメのようについてきて美味しいトコどりをしようとする若者。
イライラする!(笑

一応「痛快娯楽映画」ということらしく、
なんでそこまでするのー!!って感じでガンガン話は進みます。
内容は99%上記の内容で語ったくらいです。

私がこの映画を気に入ったのは、最後のナンバーワンのセリフ。

最後にすごく男臭くグッとくるセリフでしめているので(景色の素晴らしさもさることながら)見終わった後にさわやかな気持ちになれます。
男の生き様、味わえますね!

シャックはその後大丈夫だったのか、とか途中も突っ込みたいところが沢山あったのですが、無条件に楽しい映画でした。

(最後のセリフ、書きたかったけど、1週間もたつと詳細忘れちゃいますね。はぁぁ)

・・・そして画像はなく。残念。
http://www.fantasium.com/detail.phtml?ID=ACT38751

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2008年5月 8日 (木)

緑の館

59年、白黒の映画なので古典よばわりです。
古典というには新しいですけれど。

W・Hハドソン原作のロマンチックな作品です。
原作を中学の頃に読んだ記憶があるのですが、
あまり覚えてないんですよね・・・。


故あって南米ギアナの森の中に来た青年アベルと、
自然の中で育った神秘的な少女リマが惹かれあう物語。

ギアナの密林の中、
始めて出会う青年への思いに心揺れるリマの姿を
オードリー・ヘプバーンが演じています。

この人の人間離れした透明感が、リマにぴったりですね。

昔の映画なので、ストーリー的にはツッコミ処満載ですが
オードリーファンには一見の価値があると思います。

私自身はオードリーはどちらかというとそれほど・・・。
あの、美しいが故に表情の乏しいカンジが、苦手なのです。

でも、今回はそれがいいのですけれど。
本当に、妖精のように美しかったです。

ただ、アニメのハイジを大人になって見たときにも思ったけど、
純真無垢だということは時に罪なことだと思いました。
リマにもアベルにも、共感できなかった・・・。

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2006年6月17日 (土)

椿姫

1937年、グレタ・ガルボ主演の椿姫です。
なんていうか第2次世界大戦前にこんな世界があったんだぁ・・・と感動。

いわずと知れたデュマ・フィス原作の「椿姫」の映画化です。
そのほかにもサイレント映画でアラ・ナジモヴァというひとが演じたり
(1921年)されてるようですが、たまたま借りたのがコレだったわけです。

そもそも「グレタ・ガルボ」といえば往年の大女優というイメージ、
この作品で第10回のアカデミー主演女優賞ノミネートだそうですが、
はじめてきちんと顔を見ました。
私の好みから言うと少し濃すぎるのですが、きれいな人ですね~。

でも私は寧ろ、アンドレを演じるロバート・テイラーの意外なカッコよさにドキドキ。
女性の美しさって流行り廃りがあるけれど、男性っていいなぁなんて思ったりして。


内容に関しては私なんかが言うまでもなく有名なのですが
「椿姫」と呼ばれて自由奔放に生きてきた娼婦、マルグリット・ゴーティエが
アルマン・デュバルという青年と恋に落ち、真実の愛に目覚めるのですが
そこには障害もあり、自己犠牲によって真実の愛を貫こうとするマルグリットの姿に
感涙せずには居られない話です。

グレタ・ガルボのあの眼がすごく印象的でした。
「瞳」というより「眼」「目線」。
自由奔放に生きているのに、周りはいつもにぎやかなのに。
なのに本当に自分を思いやり、理解してくれる友人の居ないマルグリット。
生活のにぎやかさとは裏腹の孤独さを、純粋な青年アルマンによって埋められます。

それまでは自分の生活レベルの為、
お金持ちしか相手にせず、にぎやかしい生活、はすっぱな印象だったマルグリットが
お金もちの男爵ではなく、アルマンと選んだ田舎での生活。
本当に幸せそうで、時が止まったらいいのに・・・というそんな思い。
なんだか分かるような気がしました。


でも、幸せは長くは続かず。
アルマンの父に交際をやめるように言われた時の、マルグリットの眼。

「あなたの為ではありません。アルマンのために、です。」

といった意志の強い眼。
意思の強さの後ろに、絶望と、あきらめと、愛と・・・色々なものが見え隠れして、
その切なさに、涙が出てしまいました。

私だって15・6のコムスメじゃないし
「愛があれば、どんな障害も・・・」なんて、そんな思いだけで一緒に居るのは
大変だなぁ、って事は十分分かる。
それをアルマンの為に、自己犠牲という最高の愛の形で
憎まれ役をかってでた時の辛さは、どれほどのものだったか!!

キリスト教世界では「自己犠牲」って尊いものですが、
仏教っぽく考えれば「因果応報」な出来事でもあり(自分の過去がそうさせたのだから)
どちらにしても、あきらめきれるものではなかったはず。
そのうえで
「お父様が嫌われてしまってはいけないので」と見せる気遣いに、
何も感じなかったのか?父よ!!

もう、泣けて泣けてしかたありません。

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最終的に、マルグリットが持病の胸の病を本格的に悪くし、
男爵をパトロンにするのをやめ、暮らしぶりが落ちてきたところで

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